コロナウイルスパンデミックにより観光立国への歩みはいったん止まっています。ツーリズムを構成する産業である航空産業、宿泊産業、旅行業は未曽有の危機が続いることにツーリズム出身者として心が痛みます。ツーリズムが提供する価値は「体験と交流」。この価値がコロナ禍で消滅したわけではありません。そして「体験と交流」の舞台である日本の各地域の魅力がなくなったわけでもありません。ツーリズムは真に階段の「踊り場」にいるではないでしょうか?次のステップを上っていくために、息を整えて体の疲れを癒し、靴の紐を締め直している、そう思います。観光立国の階段を下りていくことはないのです。
ブログは4年前に書こうと思い、準備もしていましたが、なかなか取組めずにいました。しかしコロナ禍に苦しむ観光関連産業のニュースを見て、今こそ自分の意見や思いなどを書き留めなくては、という思いを強くしました。
真に浅学の身で恥ずかしい限りですが、書けることはツーリズムのこと。現役の時はツーリズムの各産業の盛衰を見てきました。地方自治体とツーリズムとの関係の変化も経験しました。今はの観光戦略を立案・WEBサイトを制作する会社の顧問、大学での講義、日本の国境・境界地域を観光で活性化させる活動(ボーダーツーリズム推進協議会)などを通じて、現役時代とは違う視点でツーリズムを見ています。
IZYSAN’S EYE&EARと銘打っていますが、
前期高齢者の私は白内障と突発性難聴に苦しむ身でもあります。何が見えて、何が聞こえるのか?はなはだ不安ではありますが、ツーリズムへの愛情を込めて書き留めていきたいと思います。 IZUSAN